文章力

山本一力という時代もの作家がいる。僕には信じられないほどの描写力というか文章力がある作家の一人だ。江戸時代の社会風習や所作、衣装など、詳しく説明されても、正直言ってよく理解できないのだが、仔細な部分まで目の前に見えてくる気がする。

文章力、表現力というのは、親切心というか丁寧さ、木目細やかな説明の必要性をどれだけ認識しているかの裏返しのような気がする。
今現在の僕の状況を説明すると、
「全面ガラス張りの開放感のある明るく静かな執務室で、数名のスタッフを前にして、このブログに書き込みを始めている。グレーのスーツ姿で真面目な顔をしてPCを弄っているのだから、周りの者は仕事をしているとしか思っていまい。昨夜いささか飲みすぎて、頭がまだボンヤリ状態であることも知られてはいないはずだ。」
といった表現になる。

これを読んだ人は、僕の表現力をどう評価するのだろうか?